水性4価不活化ワクチンと国内初の5価不活化ワクチン
「ピシバック®注 4」「ピシバック®注 5 oil」
共立製薬(株)

 共立製薬(株)より、水性の4価不活化ワクチン「ピシバック®注 4」と国内初の5価不活化ワクチン「ピシバック®注 5 oil」が発売された。それぞれの概要は以下の通り。

「ピシバック®注 4」
 体重約10g〜約1kgのブリ属魚類(ブリ、カンパチ、ヒラマサなど)に使用可能。1回の腹腔内注射により、4種の疾病(I型α溶血性レンサ球菌症、 II型α溶血性レンサ球菌症、J‐O‐3型ビブリオ病、イリドウイルス病)を同時に予防する。低水温でも使用可能(水温15〜25℃)である。ただし、ブ リを除くブリ属魚類では水温20〜25℃。
 その効果の迅速性と持続性については、「ピシバック®注 4」を注射して室内飼育したブリに、I型α溶血性レンサ球菌症、II型α溶血性レンサ球菌症、J‐O‐3型ビブリオ病は注射後3日、2週、6ヵ月に、イリ ドウイルス病は注射後3日、10日、4ヵ月にそれぞれ攻撃試験を実施した結果、いずれの対象疾病に対しても、「ピシバック®注 4」注射群で十分な防御効果が認められた。また、その後少なくともイリドウイルス病には4ヵ月間、その他の対象細菌性疾病には6ヵ月間、防御効果が持続することが確認されている。野外試験による有効性確認もなされている。
【効能又は効果】
・ぶり属魚類(体重約10g〜約860g)のI型α溶血性レンサ球菌症の予防
・ぶり属魚類(体重約10g〜約1kg)のII型α溶血性レンサ球菌症及びJ‐O‐3型ビブリオ病の予防
・ぶり属魚類(体重約10g〜約120g)のイリドウイルス病の予防
【用法及び用量】
体重約10g〜約1kgのぶり属魚類の腹腔内*に連続注射器を用い、本ワクチン0.1mLを1回注射する。
【貯法】
2〜10℃
【包装】
1セット 200mL 液状不活化ワクチン 1バイアル


「ピシバック®注 5 oil」
 体重約20g〜約1kgのブリに使用可能。1回の腹腔内注射により、5種の疾病(I型α溶血性レンサ球菌症、II型α溶血性レンサ球菌症、J‐O‐3型ビブリオ病、類結節症、イリドウイルス病)を同時に予防する。低水温でも使用可能(水温15〜25℃)である。
 その効果の迅速性と持続性については、「ピシバック®注 5 oil」を注射して室内飼育したブリに、I型α溶血性レンサ球菌症、II型α溶血性レンサ球菌症、類結節症は注射後3日、2週、10ヵ月に、J‐O‐3型 ビブリオ病は注射後3日、2週、6ヵ月に、イリドウイルス病は注射後7日、2週、4ヵ月にそれぞれ攻撃試験を実施した結果、いずれの対象疾病に対しても、 「ピシバック®注 5 oil」注射群で十分な防御効果が認められ、少なくともイリドウイルス病には4ヵ月間、J‐O‐3型ビブリオ病には6ヵ月間、その他の対象細菌性疾病には 10ヵ月間、防御効果が持続することが確認されている。野外試験による有効性確認もなされている。ただし、イリドウイルス病に対する十分な免疫の賦与には 2週間程度を要する。
【効能又は効果】
ぶりのI型α溶血性レンサ球菌症、II型α溶血性レンサ球菌症、J‐O‐3型ビブリオ病、類結節症及びイリドウイルス病の予防
【用法及び用量】
体重約20g〜約1kgのぶりの腹腔内に連続注射器を用い、本ワクチン0.1mLを1回注射する。
【貯法】
2〜10℃
【包装】
1セット 200mL 液状不活化ワクチン 1バイアル

*魚体の腹鰭を体側に密着させたとき先端部が体側に接する場所から腹鰭付け根付近までの腹部正中線上。


■問い合わせ先(製造販売業者)
共立製薬(株)
TEL 03-3264-7559

 

トップページへ戻る