ヒラメクドアの水産現場でのスクリーニング検査がより簡便に!
「ARK Checker® IC Kudoa septempunctata  S-1, S-10」

アーク・リソース(株)/太平洋貿易(株)

 2016年4月にクドア・セプテンプンクタータのスクリーニング検査の通知法に追加された、イムノクロマトグラフィー法の検査キット「ARK Checker® IC Kudoa septempunctata M」は、ヒラメ肉1g あたりに1×105個以上のクドア胞子虫が存在しているか否かを短時間で判定するツールだが、その検査手順をより簡素化しコストも引き下げた、「ARK Checker® IC Kudoa septempunctata S-1」「ARK Checker® IC Kudoa septempunctata S-10」がアーク・リソース(株)から発売された(下写真)。販売代理店は、太平洋貿易(株)。
 従来品ではキットに加えてピンセットや電子天秤なども必要だったが、水産現場での使用も想定したS-1とS-10は、キットのみで検査ができ、試料を納 めるチューブの蓋の付け替えも不要に。さらに、S-10は一度に10尾分を検査できるので、その場合の1尾あたり検査費用は150円(税別)で済む。おお よその検査手順は以下の通り。
(1)キットに付いてくるネジをヒラメの体表に斜めに刺して引き抜く(10〜20mg程度の筋肉組織が必要で、検査精度向上のため2ヵ所以上のサンプリングを推奨している)。
(2)そのネジを懸濁液の入ったチューブに入れ、上下に往復30回振る。
(3)チューブ内の懸濁液をスポイトで吸い取り、各仕様書記載の液量をイムノクロマト試薬(試験紙)に滴下して、15分間静置する。
(4)陽性の場合は同試薬の「テストライン出現位置」と「コントロールライン出現位置」の両方に赤紫色のラインが現れ、陰性の場合は「コントロールライン出現位置」にのみ赤紫色ラインが現れるので、目視で容易に判定できる。
 したがって、10尾分の検査も、サンプル処理を含めて20分程度で行える。価格は、1尾検査用のS-1が1キット(10テスト入/梱包)1万2000 円、2〜10尾検査用のS-10が同1万5000円(消費税・送料別)。なお、このキットで陽性となった場合は、顕微鏡による確定検査を行う必要がある。

■製造・発売元
アーク・リソース(株)
TEL 0964-46-3773

■販売代理店
太平洋貿易(株)
〒812-0018
福岡市博多区住吉2-11-11  PTCビル
フリーダイヤル 0120-39-3138
FAX 092-283-5004


S−10のキット内容
イムノクロマト試薬 10テスト、サンプリング用ネジ 100本、サンプリングチューブ 10本、スポイト 10本、ハウジングケース 1枚。




 
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