<協力>
|
中央魚類(株) 東京淡水魚卸協同組合 全国養鱒振興協会販売委員会
(株)うおいち 大阪 |
<鮮魚類>(中央魚類(株)鮮魚部扱い)
7月の鮮魚類(天然および養殖)は、数量で前年比101%、単価で同99%の
467円/s、金額で同100%。このうち天然物の入荷量は前年比100%、平均単価は同99%の424円、金額で同98%。魚種別には、カツオ・マイワ
シ・サバ・サンマ・ギンザケなどが減、スルメイカ・ワラサ・マアジ・メジなどが増。出荷地別には、宮城・福島・岩手が当月も大幅減、逆に福岡・佐賀・長
崎・三重・鹿児島 などが大幅増。
一方、養殖物の入荷量は前年比117%、単価は同92%の974円、金額で同107%。当月はハマチとマダイが大幅数量増、カンパチが微増で、単価はいずれもダウン。
スーパーマーケット販売統計調査によれば、7月は、稲わらの放射性セシウム問題があった畜産品を含め、他の食料品が既存店ベースでも前年実績を上回った中で、水産品は同98.7%にとどまった。」
■養殖ハマチ
7月の鮮魚類(天然および養殖)は、数量で前年比101%、単価で同99%の467円/kg、金額で同100%。このうち天然物の入荷量は前年比
100%、平均単価は同99%の424円、金額で同98%。魚種別には、カツオ・マイワシ・サバ・サンマ・ギンザケなどが減、スルメイカ・ワラサ・マア
ジ・メジなどが増。出荷地別には、宮城・福島・岩手が当月も大幅減、逆に福岡・佐賀・長崎・三重・鹿児島などが大幅増。
一方、養殖物の入荷量は前年比117%、単価は同92%の974円、金額で同107%。当月はハマチとマダイが大幅数量増、カンパチが微増で、単価はいずれもダウン。
スーパーマーケット販売統計調査によれば、7月は、稲わらの放射性セシウム問題があった畜産品を含め、他の食料品が既存店ベースでも前年実績を上回った中で、水産品は同98.7%にとどまった。
■養殖ハマチ
7月の入荷量は、野〆物が前年比144%の60.5t、活〆物が同104%の5.9t。平均単価は、野〆物が前年比84%の683円、活〆物が同93%
の843円(前月単価は、野〆物が677円、活〆物が875円)。野〆と活〆の合計量では前年比139%。前年比での値頃感や在池状況から大幅数量増と
なったが、8月入り後は天然の青物の水揚げが多い等から荷動きが鈍化し、8月30日時点では、野〆物が700円中心、活〆物は900〜850円中心。
7月のフィレー入荷量は前年比114%の7.4t、平均単価は同82%の1199円だった。
■養殖カンパチ
7月の入荷量は、野〆物が前年比95%の21.5t、活〆物が同108%の32.8t。平均単価は、野〆物が前年比92%の1146円、活〆物が同
99%の1356円(前月単価は、野〆物が1153円、活〆物が1373円)。野〆・活〆の合計量では前年比102%。8月入り後は軟調、旧盆後はさらに
売れ口が悪く、8月30日時点では、野〆物が1150〜1100円中心、活〆物が1400〜1350円中心。
7月のフィレー入荷量は前年比137%の6.3t、平均単価は同99%の2018円。
■養殖マダイ
7月の入荷量は、野〆物が前年比112%の101.8t、活〆物が同126%の22.3t。平均単価は、野〆物が前年比98%の789円、活〆物が同
90%の842円(前月単価は、野〆物が787円、活〆物が843円)。野〆・活〆の合計量では前年比115%。8月30日時点では、野〆物が800円中
心、活〆物が900円中心で小確りしているが、この先はハマチ等の相場展開の影響を受けそう。
7月のフィレー入荷量は前年比100%の2.7t、平均単価は同99%の2344円。
■養殖シマアジ
活〆・野〆物の7月の入荷量は前年比163%の6.5t、平均単価は同76%の1154円(前月は1145円)。大小様々。8月30日時点では1300〜1100円中心、量販店でも使える価格帯といえる。
■養殖ヒラメ
7月の入荷量は前年比92%の3.6t、平均単価は同85%の1415円(前月は1412円)。8月30日時点では1500円中心。前年より安いぶん、荷動きは悪くないという。
■養殖スズキ
7月の入荷量は8t、平均単価は862円。東日本大震災の影響で天然物の入荷が少なく、養殖物への引合いは例年以上。
<活魚・特種物>(中央魚類(株)特種部扱い)
7月の活物関係(養殖物の前年比)は、カンパチが数量減の単価アップ、シマアジ・ヒラメは数量増の単価ダウン、マダイ・クルマエビは数量・単価ともにダウン。
■活マダイ
7月の養殖活マダイの入荷量は前年比82%の29.4t、平均単価は前年比93%の847円(前月は842円)。8月30日では、2kgUPが品薄気味
で浜値は上げているも、消費地の実勢価格は変わらず。7月の天然活マダイは、入荷量が前年比94%の2.8t、平均単価が同121%の1781円だった。
■活カンパチ(養殖)
7月の入荷量は前年比72%の23.4t、平均単価は前年比102%の1443円(前月は1447円)。8月入り後、2年魚へ切り替わってきているものの、魚価は高水準のまま。
■活シマアジ(養殖)
7月の入荷量(相対分)は前年比118%の4.9t、平均単価は前年比75%の1364円(前月は1387円)。8月30日時点では、同水準で保合圏。
■活ヒラメ
7月の養殖活ヒラメの入荷量は前年比117%の7.6t、平均単価は前年比88%の1220円(前月は1242円)。中秋節(今年は9/12)という需
要期を前に韓国の浜値が上昇、日本向けがペースダウンしたことなどから、8月30日時点では1350円中心。7月の天然活ヒラメは、数量が前年比99%の
5.6t、単価は同116%の1736円だった。
■活スズキ
7月の養殖活スズキの入荷量は前年比166%の6.1t、平均単価は同108%の956円。天然活スズキは、前年比125%の14.6t、単価は同96%の1265円。
■活トラフグ
7月の活養トラフグの入荷量は前年比36%の159kg、平均単価は同113%の2882円。天然活トラフグは、前年比37%の32kg、単価は同93%の2426円。
■活ハマチ(養殖)
7月の活養ハマチの入荷量は前年比137%の750kg、平均単価は同102%の1039円。
■活ハタ・活イシガキダイ(養殖)
7月の活養ハタの入荷量は前年比7%の89kg、平均単価が同125%の2519円。活養イシガキダイ(小笠原産)の入荷量が前年比28倍の498kg、単価が同112%の1686円。
■活クルマエビ
築地全社分の7月の活クルマエビ入荷量は前年比88%の31.9t。内訳は、国内養殖物が28.7t(前年比97%)、国内天然物が2.5t(同
94%)、輸入物が669kg(同36%)。国内養殖物の内訳は、鹿児島が10.8t(同222%)、西九州が10.5t(同72%)、沖縄が5.5t
(同91%)、東九州が180kg(同10%)、瀬戸内が1.1t(同64%)、その他が635kg(同90%)。多くの産地で春の低水温による成長遅れ
が窺われる。
中央魚類扱い分の7月の国内物(養殖+天然)の平均単価は前年比94%の5824円。台湾天然のみだった輸入物は同92%の6398円。依然として、大型は品薄高、小型は安値。9月以降の土瓶蒸し需要に期待したいところ。
■ニジマス
【鮮魚】(全国養鱒振興協会販売委員会扱い)
7月の富士養鱒漁協の扱い量は26.2t(前年対比94%)、平均単価は680円/kg(同109%)。
7月は、土用の丑にかけての落ち込みが特に大きかったが、厳しい暑さの影響もあり全般に低調な荷動きとなった。出荷量は前月を22%、前年を7%下回っ
たが、価格は前月を5%、前年を9%上回った。8月も暑さで苦戦することが想定されるが、出荷量の増加と価格維持に力を注いでいく。
富士養鱒漁協の8月の目標値は、数量30t、平均単価680円/kg。
【活魚】
今夏は、昨年ほどの猛暑とはならなかったため、釣り場の夏休み需要は、全般にまずまずと言ったところ。特に、お盆までの荷動きは良かったようだ。ただし、8月後半は天候がぐずつき、やや失速した感がある。池在庫は依然少なく、荷不足感が出てきている模様。
なお、9月初めの台風12号で被害を受けた養魚場や釣り場は少なくないと思われ、今後の需給動向に影響を与えそうだ。
■ウナギ(東淡扱い他)
在鰻不足で土用丑もパッとしない展開だったウナギ業界だが、お盆を過ぎて例年ならば価格が下げ始めるはずのところ、中国物が値上げに転じ、国内の池揚げ
価格も下げる気配がない。2年連続のシラス不漁で池在庫が少ないため、仕方のないところでもあるが、ウナギ消費の先行きを考えると、高値続きで消費者が敬
遠する状況が続けば、消費のパイは小さくなるばかりだ。また、専門店のみならず加工業者も、この原料価格が続けば、極めて厳しい状況に追いつめられるだろ
う。
■スッポン・ウナギ・アユ(中央魚類(株)特種部扱い)
7月の養殖スッポンの入荷量は前年比85%の0.3t、平均単価は同100%の2599円。
7月の活養殖ウナギの入荷量は前年比114%の10.7t、平均単価は同129%の3418円。
7月の生鮮アユの入荷量(築地全社分)は前年比90%の145.0t、平均単価(同)は同110%の1373円。
■アワビ・ホタテ(中央魚類(株)特種部扱い)
7月のアワビの入荷量は前年比113%の9.5t、平均単価は同100%の5560円(前月は5375円)。
7月のホタテは、ボイル物の入荷量が前年比56%の1.3t、平均単価が同153%の1095円。むき身貝柱(生)の入荷量が前年比68%の26.9t、平均単価が同131%の2537円。殻付きの入荷量が前年比37%の4.9t、平均単価が同107%の481円。
(株)うおいち大阪鮮魚第2課・第4課扱い分(7月)
|
入荷量 (t) |
前年対比
(%) | 平均単価
(円/kg) | 前年対比
(%) | コメント |
養殖ハマチ |
33.2 |
100 |
845 |
93 |
7月は高知・宮崎・愛媛産などで、目廻りは3.5kg。値幅は1050〜600円と前月より上値が下げ、平均単価も若干ダウン。8月入り後も保合圏、最終週時点でも同水準。 |
養殖ブリ |
36.5 |
79 |
800 |
85 |
7月は愛媛・長崎・大分産などで、目廻りは5.8kg。値幅は850〜750円と上値・下値とも上げ、平均単価もアップ。8月最終週時点では同水準で保合。
|
養殖マダイ | 159.8 | 114 |
862 |
100 |
7月は愛媛・高知・和歌山・三重産などで、目廻りは1kg。値幅(1100〜700円)も平均単価も前月と同水準。8月最終週時点では、大型サイズはやや品薄感があり強含み、他は同水準で保合。 |
養殖カンパチ |
63.2 | 120 |
1,290 | 99 |
7月は愛媛・高知・宮崎・鹿児島産中心で、目廻りは3.2kg。値幅は1450〜1000円と上値がいくぶん下がり、平均単価もダウン。8月最終週時点では同水準で保合。 |
養殖ヒラマサ |
2.8 | 72 |
1,415 | 110 |
7月は大分・鹿児島産主体で、目廻りは4.8kg。値幅は1450〜1350円と前月同様も、平均単価はいくぶんアップ。8月最終週時点ではほぼ同水準で保合。 |
養殖ヒラメ |
80.3 | 106 |
1,079 | 80 |
7月は鹿児島・大分・長崎主体の国内産が約8割、韓国産が2割の比率で、中心サイズは1kg。値幅は1700〜600円と前月並も、平均単価は若干ダウン。8月入り後は、クドア問題などの影響もある中で、池在庫は案外少ないとの見方から、最終週時点では強含み。 |
養殖シマアジ |
21.6 | 188 |
1,213 |
72 |
7月は愛媛・長崎産主体で、中心サイズは1.2kg。値幅は1600〜800円と前月同様も、平均単価はダウン。池在庫の潤沢感があり、8月最終終週時点では弱含み。 |
養殖トラフグ |
2.3 | 55 |
2,150 |
82 |
7月は、愛媛・鹿児島・長崎産主体で、中心サイズは約1kg。値幅(4500〜1000円)は前月並も平均単価はダウン。8月最終週時点では同水準で保合。 |
((株)うおいち 大阪「ストラテジー情報」より)
●養殖マダイ
愛媛、高知、和歌山からの入荷となり、愛媛からは新物の2年物が入荷してくる。中心サイズは1.2〜1.0kg前後。在池量は昨年よりも若干少なめと
なっている。相場は保合いで推移しそう。9月の予想相場(kgあたり)は、2.0kg〜1.5kg―1100〜850円、1.5〜1.3kg―1000〜
850円、1.2〜1.0kg―1000〜850円、1.0〜0.8kg―1000〜850円。
●養殖ブリ
長崎、愛媛主体の入荷となる。3年物から2年物へと切り替わる時期で、中心サイズは前月より小さくなり、5〜4kgの見通し。入荷量は昨年並の見込み
で、相場は昨年よりも安値で推移すると思われる。予想相場は、〆物(5〜4kg)―900〜800円、フィレー(7〜6.5kg4枚入)―1500〜
1400円。
●養殖ハマチ
香川中心の入荷となる。在池量は昨年並で、3.5kg前後のサイズが主体。相場は昨年よりも安く、1050〜900円で推移しそう。
●養殖カンパチ
新物が香川から入荷する。また、鹿児島方面からも入荷する。在池量は昨年よりも多く潤沢。サイズは3.5〜3.0kg前後と例年よりもちょっと小さめ。相場は、昨年よりも安値で推移しそう。4kgサイズの予想相場は1500〜1400円。
●養殖サーモン
ノルウェー産アトランの増産と、チリの生産が回復したことで、相場は5月頃から下げてきている。当分は入荷順調で、相場は横ばいから弱含みで推移すると
思われる。予想相場は、セミドレス(6〜4kg)−1050〜1000円、トリムC(6kg4枚入)−1950〜1850円。
●マグロ
【生鮮】本マグロは、輸入物で北米(カナダ、ボストン)からの入荷が見込まれる。キハダマグロは、インドネシア、台湾からの輸入物中心の入荷となる。
【冷凍】本マグロ、インドマグロとも脂物は良品も少なく数量も少ない見込み。キハダ、メバチの赤身商材も同様。
●秋サケ
8月末から北海道の各浜も順次、解禁された。道東(根室、釧路、野付)方面からオホーツク沿岸にかけての入荷が中心。水揚げ量の増加に伴い、生筋子、白
子の入荷も始まる。昨年は不漁に終わったが、本年度の北海道産秋サケ来遊は4100万尾で、昨年度実績を3%上回るとの予想が、道立さけます・内水面水試
から発表されている。秋サケは11月まで続くロングラン商材。予想相場は、雌ラウンド(4〜3kg)−1200〜1000円、雄ラウンド(4〜3kg)
−800〜600円、フィレー(5kg4〜6枚)−1000〜800円。
|