活魚インフラの今
〜不可欠性と付加価値性〜
●「活魚ブーム」は今や昔だが、魚介類を生かしたまま移送したりストックしたりする工程は養殖生産や生鮮加工にも欠かせない。その基盤施設と担い手の内部環境・外部環境を確認する。


活魚運搬船業の現状と喫緊の課題
寡占市場化も新造船進まず
住宝丸活魚運搬(株) 代表取締役社長/住田 富重さん

25トン車による活魚輸送の実際
四国各地から関西・北陸、東京へ
(株)フジ物流 代表取締役社長/菊池 城治さん

稚魚専門の活魚運搬事業
養殖用、放流用の需要に応えて東奔西走
愛知県/(株)矢田水産

豊洲市場の活け場とろ過海水供給施設
24年の取扱量はマダイ、カンパチ主体に1万130ｔ

活魚車のスペックアップと需要の近況
佐賀県伊万里市/(株)キョーワ

マス類活魚輸送の現状と課題

レンタル通い箱「魚活ボックス」の使い勝手
発泡箱仕立て作業を解消、スポット需要にも対応
日建リース工業(株)

停滞するノルウェーのウェルボート新造船
サーモン養殖へのレント税導入で二の足

【特集図鑑】
活魚インフラの仕組み

■特集インタビュー
活魚インフラを生かしたベトナム市場開拓
(株)ふぃっしゅいんてりあ 代表取締役社長/林  剛生さん
●ハノイの現地法人が受注し、成田で活〆・空輸

■現地レポート
低水温でじっくり育てて品質勝負！
静岡県富士宮市猪之頭/(有)猪之頭養鱒場
●ニジマス主体にレギュラー、大型、種卵、イクラの最適バランス

■現地レポート
輸出向けブリ冷凍加工に新規参入
鹿児島県阿久根市/(株)島水
●漁協職員OB、生鮮加工での高スキル生かす

■実用技術
活魚介類の品質劣化を防ぐ好気脱窒
ストレスのない環境で「味、食感」を維持
(株)ウィズアクア 代表取締役/荻村  亨
(株)ウィズアクア 技術顧問、東京海洋大学名誉教授/延東  真

■実用研究
クロソイ養殖の効率化
人工授精・全雌生産技術の開発
北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 教授/平松 尚志
（地独）北海道立総合研究機構 栽培水産試験場 研究主幹/川崎 琢真
北海道大学大学院 水産科学研究院 教授/東藤  孝
長崎大学 海洋未来イノベーション機構 日本学術振興会特別研究員PD/山口  燿

■新製品
最大処理能力は9,000尾/時
国内市場初の魚用自動連続注射器「フィッシュテック NFT25」
ゾエティス・ジャパン(株)

■Pick up
2025年の宮城ギンザケ水揚げ実績
前年比18％増の１万5千t、単価は11％高の829円/kg

■Pick up
トラウトサーモン養殖のポテンシャルと課題
日本サーモンファームの鈴木宏介社長が講演

■Pick up
FRDジャパンの商業プラント、来年2月に始動
年産3500ｔ体制へ、富津市内で建設進む

■Pick up
25年9月時点の養殖尾数を公表
全国海水養魚協会

■コラム　海と魚と人の話(4)
「有明海再生加速化」に思う
佐々木  満

■連載　日本社会の変貌と流通・卸売市場の将来(8)
新日本のスタート
卸売市場政策研究所 代表/細川 允史

■Pick up
選りすぐりの“青森の魚”一堂に
東信水産でフェア、3首長によるトップセールスも

■連載　季節の献立帳(228)?温故知新の魚料理?
鱈 柚香揚げ
料理研究家/田口 道

■鮮魚・活魚市況

■22世紀の水産業(330)?第5部 「新しい」水産学と水産業?
海洋深層水の汚染の仕組み
東京大学名誉教授/高橋 正征

■SDGsな未来を拓く若手研究者たち(20)
基礎生産支える微生物・シアノバクテリアの新たな光利用戦略用
（国研）海洋研究開発機構 変動海洋エコシステム高等研究所/長谷川 万純

■内水面漁業の未来は明るいか(167)
産廃処分場建設反対署名を岐阜県知事へ提出
庄川沿岸漁業協同組合連合会 代表理事会長/田子 泰彦

■エッセイ　自然・魚・漁労(88)
米価と食料自給力の行方
水産・食料研究会 副会長/石井  元

■ゆんたく！島暮らし(271)
度を越した大雨
(有)クロワッサンアイランド/植田 正恵

■今月の魚！なヒト
■ニュースフラッシュ
■今月の指標
【編集後記】